第16回まくすのらじお「ヨーロッパ旅行」
「ヨーロッパ旅行から帰ってきて思う事」
おはようこんにちはこんばんは。
まくすのらじお、ラジオパーソナリティーのまっくすです。
この番組では俺が出会った物、人、出来事を通じて感じたことを話していきます。
今日もやっていきましょう。
まーくーすーのらーじーお
今日はヨーロッパ旅行の話と一番の思い出を話そうと思う。
Bioceramicsという学会に参加するためにフランスのトゥールーズへ行き。
その後はパリへ。
友達に会いにハンブルグへ行った。
レンガ造りの街並みにカフェのテラス席でコーヒーを嗜む人
町を彩るようにアコーディオンを弾くおじさん
祝日が嬉しいのか走り回る子供とそれを見守るおじいさん
買い物袋にリンゴをたくさん買っている女性
カップルは手をつなぐ位歩いている。
映画の世界の様だった。
その中を歩いてきた。
食べもの、人。言葉。教会、空気、音楽、目に入るもの全てが初めてだった。
なんておしゃれでいい町なんだろう。と感じた。
どんなお洒落なお店より
美味しい食べ物や圧倒された教会よりも
一番強く目に残っている光景は
カップをゆする家無き少女の目を見た瞬間だった。
場所はパリの北駅の近く
僕は両替所に向かう途中だった。
お洒落な街を歩き、隣の子供が両親とはしゃいでいるのを見ながら
リンゴをかじって、今日の予定を考えていた。
地下鉄を上がってその横にあるハンバーガー屋さんの前
少女は薄い敷物の上に座り、薄い布にくるまっている。
髪はブロンドで着ている服には毛玉がたくさん、歳は16ぐらいだろう。
少女は下を向きイラついた様子でカップをゆすっていた。
僕はポケットのコインをカップに入れると少女は下を向いてメルシーとつぶやいた。
もう一つリンゴを持っていたので少女の肩をたたきリンゴを渡そうとした。
その時、少女と初めて目が合った。
少女の目は「なんで、私がこんな目に合うの。どうしてどうして」と自分の状況を嘆いていることを一瞬で感じさせる目だった。
僕は精一杯笑顔を作って別れを告げた。
どうして僕があの子じゃなくて
あの子が僕じゃないんだろう。
僕は恵まれている。
だからこの幸福大切にしよう。
誰かを幸せにできるように努力しよう。
メルシー。